パンを作るときは、生地の発酵が必須です。捏ね上がった生地を40℃前後に保ち、イースト菌を活性化させる工程です。このプロセスを踏むことで、ふわっとした食感、パン独特の香りが生まれます。
発酵器やオーブン、炊飯器の発酵機能があれば困りませんが、お持ちでないご家庭も多いと思います。
そこで、これらがなくても発酵をうまく進める方法を紹介します。
電子レンジ+お湯
手軽にできるのはこの方法。
①捏ね上がった生地を大きめのボウルに入れ、ラップをかける。
②お湯を張ったコップと一緒に電子レンジに入れ、扉を閉めてしばらく置く。コップとボウルは少し離しておくこと。
庫内が少し暖かい状態になり、発酵が進みます。
途中で温度を確認し、下がっているようならコップのお湯を取り替えてください。
こちらの方法だと、以下のデメリットが考えられます。
- 2次発酵をする場合、レンジの大きさによっては天板とコップを離して置くことができない。
- オーブンレンジで焼成する場合、予熱のために一度生地を取り出す必要がある。
鍋を使う方法
大きめの鍋とビニール袋があれば、電子レンジを使わなくても発酵が可能です。
①捏ね上がった生地を大きめのボウルに入れ、ラップをかける。
②①のボウルが入る大きさの鍋やフライパンを用意。30〜40℃(お風呂より少しぬるいくらい)のお湯を、ボウルが半分浸かる程度の高さに張る。※温度が高すぎると発酵できなくなるので注意
③①を②に入れ、フタをする。生地が2倍くらいの大きさになるまで置いておく。途中で鍋の中の温度が下がっているようであれば、お湯を足して適温に調整する。
2次発酵の場合は、生地を載せた天板をビニール袋に入れ、鍋の上に載せておくといいです。
まとめ
機械に頼らず生地を発酵させる方法を2つご紹介しました。
①お湯を張ったコップと一緒に電子レンジに入れる
②湯煎をする
どちらの方法も機械を使う場合に比べ温度が下がりやすいため、レシピ通りの時間では発酵が完了しないことがあります。
その場合は温度を調整したうえで、発酵の時間を延ばして様子を見てみてください。
おうちにある道具で、手軽にパン作りを楽しみましょう!
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