離乳食について調べると、「え、ルール細かっ!」と驚きませんか?
お粥が何種類もあったり、裏ごししたり、ひとさじずつ進めたり…。
「本当にこんなに細かいルールを守らないといけないの?」
「でも適当に進めて、あとで発育に影響があったら嫌だな…」
と、ため息をつきたくなりますよね。
実は、離乳食で必ず守ることは「赤ちゃんが食べられないものを与えないこと」だけで、
他はもっとゆるく考えてもOKなんです。
我が家も育児書通りには全く進まず、たくさん手抜きもしましたが、よく食べる元気な子に育ってくれました。
この記事を読めば、肩の力を抜いて、赤ちゃんの食事を楽しめるようになりますよ!
育児書は絶対ルールではない
育児書は、「このように進めるべき」という意図で書かれたものではありません。
なぜなら、発達の進み方や食べ物への興味は一人ひとり違うものなので、全員共通のマニュアルを作るのは難しいからです。
厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」にも、「子どもにはそれぞれ個性があるので、画一的な進め方にならないよう留意しなければならない」とあります。
育児書の通りに進めなければ!と気負う必要はなし。
困ったときやレパートリーを増やしたいときにはとても参考になるので、1冊あると便利です。
最低限守るべきことはこれだけ
離乳食は一見、細かいルールがめちゃめちゃあるように見えますが、
絶対に守るべきルールは実は1つだけです。
赤ちゃんが食べられない食材を避ける
赤ちゃんの噛む力や抵抗力は、まだまだ発展途上です。
窒息や中毒などの事故を防ぐため、以下のような食材は避けましょう。
噛みごたえがある食材
- 繊維が多い食べ物(ごぼう、レンコン、パイナップルなど)
- 生のりんごや野菜
- 弾力がある食べ物(お餅、こんにゃく、いか、タコなど)
食中毒を起こす可能性が高い食材
- はちみつ、黒砂糖(乳児ボツリヌス症の恐れあり)
- 生魚、生卵
- アルコール
できるだけ守ったほうがいいこと2つ
追加で以下の2つも意識すると、より安心です。
アレルギーが出やすい食材は慎重に進める
アレルギーが出やすい食材は、以下のように進めるのがおすすめです。
- 初めて食べるものは1種類ずつにする
- 午前中か、午後の早い時間帯に一口あげて、2時間ほど様子を見る
理由は、アレルギー症状が出てしまったとき、すぐに病院受診などの対応ができるからです。
我が家では、なるべく平日の朝ごはんか昼ごはんに新しい食材を試すようにしていました。
面倒ではありますが、お子さんやお母さんが辛い思いをしないためにも、少しだけ慎重に進めると安心ですよ。
栄養バランスをちょっとだけ意識する
余裕があるときは、鉄を含む食材を使うようにしたり、栄養バランスを考えたりしていました。
子どもが3口しか食べなかった時期や、忙しいときはガン無視でしたが…笑
離乳食の目的の1つは、「母乳やミルクだけでは足りなくなる栄養を補うこと」で、母乳だと特に鉄が足りなくなります。そのため、なるべく離乳食で補う必要があります。
とは言っても、栄養バランス完璧!な献立は私には難しいので、
以下のようにゆるく実践していました。
- 鉄を多く含む食材を使う(育児用ミルク、ほうれん草、赤身肉など)
- 野菜、肉や魚、炭水化物を揃える
- ただし毎食ではなく、1日単位や1週間単位で考える
- 例)朝がさつまいもだけだったら、お昼はツナと野菜にする、など
毎日毎食ばっちり用意できなくても、ちょっと気に留めておくだけでも違うのではないかな〜と思っています。
我が家の進め方と、時期別おすすめ手抜き法
我が家もゆる〜く進めた一人です。
初めからそのつもりだったというより、始めてみたら育児書通りに進まなかった(笑)ので自然とこうなりました。
幸い、身長体重は発育曲線に沿って順調に育ち、1歳の今はいろいろな食材をしっかり食べられています。
参考までに我が家の進め方と、私の手抜き方法を紹介します。
初期
この頃は本当に食べなかったです。
最初は頑張って、お芋や豆腐を裏ごしして伸ばして…とやっていましたが
あまりに食べないので徒労感があり、市販品を使うようになりました。
和光堂のキューブは1個あたりの量が少なく、持ち運びもできるので便利でした。
ちなみにお粥は、調理が面倒で一度も作っていません笑
中期
初期よりは食べるようになりましたが、まだまだ少食でした。
この頃は和光堂の粉末タイプが活躍しました。
タンパク質と野菜がまとめて入ったものがあるので、少食でも栄養バランスを整えられました。
この時期もお粥は作らず。オートミールが簡単に用意できて便利でした。
お肉のペーストも作ったのは数回。みじん切りが食べられるようになってからは、もっぱら挽肉を使っていました。
後期
つかまり立ちやハイハイを始め、食べる量がグッと増えた時期です。
作り置きが追いつかなくなってきたので、和光堂のおやきミックスやホットケーキミックスを常備するようになりました。
朝ごはんやもう一品欲しいときに、さっと作れました。
鯖、ツナの缶詰も活躍しました。常備しておくと、お肉のストックがなくなったときでも安心です。
完了期
子どもの保育園と私の仕事が始まり、さらに作り置きをする余裕がなくなりました。
今は2つの時短をメインにしています。
冷食を活用
ミックスベジタブル、オクラなど、子どもが食べやすい冷凍野菜を常備しています。
オムレツやご飯に混ぜるだけで、手軽に野菜を取り入れることができます。
また、市販の冷凍ベビーフードも使うようになりました。
大人の食事から取り分け
大人用にそぼろなどを作るときは、味付け前に子ども用として何食分か取り分け、冷凍ストックにしています。
味付け前の汁物から野菜を取り分けて、キッシュやお好み焼きに使うことも多いです。
まとめ:うまく肩の力を抜こう
離乳食が”適当”でもいい理由と、最低限守るルールを紹介しました。
お子さんの様子を見ながら、各ご家庭に合った進め方ができればベストだと思います。
本やネットの情報を気にしすぎて辛くなるより、肩の力を抜いて楽しむほうが、赤ちゃんもお母さんも嬉しいですよね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
育児のしんどさを少しでも減らせていたら嬉しいです。
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